85.例えば僕とコンドウさんのお話4

 高校生活が始まって初めての終業式が終わり、夏休みに突入した。
 約四十日の長い休みをずっと遊んでいられれば最高なのだが、たるんだ生徒に鞭を打つ夏休みの宿題や夏期講習などは、世の学生の大ブーイングを買いながらもどの学校でも行われているはずだ。
 僕は夏休みの宿題は七月中にやってしまうタイプなので、三日間の夏期講習を挟んで、順調に終わらせてしまった。カタヤマは夏休み終わりに慌ててやるタイプ、モチダは毎日定量をこなしていくタイプだそうだ。
 カタヤマなんて「後で手伝ってくれ! 飯おごるから!」と、夏休み始まる前から僕やモチダに頼み込んでいるくらいの用意周到さというか、横着ぶりを発揮していた。それじゃ成績上がらないよと忠告しても友人が聞くわけないし、何だかんだで僕たちも手伝ってしまうだろうしで、夏休み後半の予定はほぼ決定している。
 ヤマさんは確か、七月に終わらせようと頑張るんだけど、結局だらだらしちゃって半分以上を終盤に残してしまうタイプと言っていた。文句を言いながらも手伝ってくれる人が身近にいるので、つい怠けちゃうのだそうだ。
 ではコンドウさんはどんなタイプだろうか。直接聞いたわけではないので予想になってしまうが、毎日こつこつやりながらも、課題をこなすペースが遅いせいで終盤になってしまうタイプとかはどうだろうか。コンドウさんは真面目だから、終盤にまとめてやるというのはない気がする。
 他の人の夏休みの宿題タイプはともかく、僕は七月中に終わるように宿題をこなしながら、カタヤマモチダの所属するバレー部の練習を見学しに行ったり、試合を観戦したり、その帰りにカラオケやゲーセンに遊びに行ったり、充実した七月を過ごした。
そして夏休みは、あっという間に八月に突入する。



※花火大会は八月入ってからに修正されました。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

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